膝の痛みを抱えている方は、成長期のお子さんか65歳以上の方が多いです。成長期のお子さんは、いわゆる成長痛と言われているもので代表的な疾患は、オスグット病(オスグッド・シュラッター病)やシンディング・ラルセン・ヨハンソン病があります。65歳以上の方の場合、有名な疾患は変形性膝関節症ですね。これらの疾患に対して施術して行く上で、重要な考え方や意識していることを説明いたします。
成長期のお子さんの膝痛
成長期のお子さんで膝の痛みが出やすいスポーツは、サッカー・バスケットボール・陸上などの、ランニングや細かいステップ動作、キック動作があるスポーツです。まだ完全に硬くなっていない膝の骨(軟骨)を激しい運動によって、筋肉が引っ張ってしまうことで発生します。
痛みが発生してしまった時に接骨院や整体にかかると、ほとんど「ストレッチをしてください」と言われます。しかし、ストレッチのし過ぎで悪化してしまう事もあります。なぜなら、ストレッチによっても筋肉が骨を引っ張ってしまう可能性があるからです。痛みが出ていないお子さんが、予防のためにストレッチをすることは良い事ですが、ひとたび痛みが出てしまうとストレッチが悪化させてしまうこともあります。
ですから、成長期の膝の痛みはむやみやたらにストレッチをしないことが重要です。他にも気を付けるポイントとして、膝以外の関節の柔軟性や使い方、膝のお皿の動きなどがあります。
変形性膝関節症
変形性膝関節症にはK-L分類(Kellgren-Lawrence・ケルグレン・ローレンス)という分類があります。これは骨の変形度合いで分類されています。しかしこのK-L分類と膝の痛みの関係は、必ずしも一致しないと言われています。どういうことかと言いますと、膝の変形が酷いからと言って膝に痛みが出る・膝の痛みが強くなるとは限らないということです。
変形による膝の痛みでなければ何なのか?
考えてみてください。体には靭帯・筋肉・腱・関節包・脂肪体(クッション材)と様々な組織があります。膝にもこれらの痛くなる可能性のある組織が多く存在しています。それらが痛みを出してしまっている可能性も十分に考えられるのです。ですから、高齢の方の膝の痛みは「変形しているから」と片付けるのではなく、歩き方や重心のかけ方、その他膝周辺組織の状態の把握などを常に念頭に置いて施術しております。
筋力をつける・筋肉をストレッチするだけが施術ではない
成長期の膝の痛みに対して、ストレッチが逆効果になってしまう場合があると紹介いたしましたが、変形性膝関節症の方に対して筋トレを行うと一時的〜中期的に症状が憎悪してしまう事もあります。
人それぞれに、施術内容やトレーニング・ケアの相性が存在しますので、盲目に一つの事だけを信じて行っていても、せっかく改善の余地がある膝の痛みも、改善しなくなってしまう可能性があります。
腰・股関節・足首などからアプローチして改善に向かうこともあれば、膝に集中的にアプローチして改善に向かう事もありますし両方必要なケースもあります。ここまで考慮することで、改善の可能性が高まると思っています。
膝の痛みや変形性膝関節症の施術してく上で大事にしていること
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内科的疾患が隠れていないか、整体院で対応できる症状なのか
若年層の膝の痛みには骨腫瘍であったり、高齢層の膝の痛みには偽痛風など内科的疾患が隠れてないかを念頭に、カウンセリングや問診・検査を行っています。 また、整体で対応できる膝の痛みととそうでない膝の痛みがあります。そういった方を整体に抱え込まない事がお客様にとって1番の幸せにつながると考えています。
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1回1回の施術に意味あることを
「整体に長く通っていても良くならない」、「効果が分からない」という方は多くみてきました。当院では、1回1回その時の悩みや目標を再確認し、適切な施術を行っています。
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痛みある時から、今後の生活を見通して
膝の痛みや変形性膝関節症がある時から、今後の日常生活で痛みが出にくいように体を改善・修正を目指します。
一人一人の身体の弱点を見つけ出し、自分の身体を守れる身体作りを目指しながら施術や運動(トレーニング・体操)を行っていきます。
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